こんにちは「わたるの介護相談室」を運営しているわたるです。
今回の記事のテーマは「介護施設への就職、転職の際の良い施設の見分け方」についてです。
介護職として転職を考えたとき、多くの人が悩むのが「良い施設はどう見分ければいいの?」という問題です。
求人情報には、「アットホームな職場」「働きやすい環境」「人間関係良好」
など、魅力的な言葉が並びます。
しかし実際に働いてみると、
「思っていた職場と違った…」
「人間関係がきつくて続かなかった…」
と後悔するケースも少なくありません。
では、介護転職で失敗しないためには何を見ればよいのでしょうか?
結論から言うと、施設選びで一番重要なのは「管理者」(現場のリーダー)を知る事です。
私は介護の現場に20年以上関わってきましたが、職場環境はほぼ例外なく「管理者の考え方」で決まります。特別養護老人ホームなど大規模な施設となると、施設長よりも現場のトップ(リーダー)が重要となるので、「管理者=現場の指揮をとる人」という認識で読み進めてくださいm(__)m
この記事では、介護転職で失敗しないための施設選びについて、見るべきポイントを現場経験の視点から解説します。
👇この記事を読めばわかること
- 介護転職で失敗する人の共通点
- 良い介護施設の見分け方
- 面接や見学で管理者を見抜く方法
- 失敗しない介護転職の考え方
これから転職を考えている方や施設選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.なぜ介護転職は失敗しやすいのか

まず理解しておきたいのは、介護転職は情報だけでは判断が難しい仕事だということです。
その理由を見ていきましょう。
1-1.求人情報だけでは職場の実態がわからない
求人票には「人間関係良好」「アットホーム」「働きやすい」
など、一見すると好感がもてそうな言葉が並びます。
しかし、これらはどの施設でも書かれている言葉です。
求人情報だけで職場の雰囲気を判断することは、ほぼ不可能と言っていいでしょう。
実際には
- スタッフの人間関係
- 管理者の考え方
- 現場の雰囲気
など、働きやすさに直結する要素は求人にはほとんど書かれていません。
1-2.法人理念と現場の実態は違うことが多い
施設のホームページを見ると、多くの場合「利用者第一」「思いやりの介護」「チームケア」
など、素晴らしい理念が書かれています。
しかし、現場では
- 人手不足で余裕がない
- スタッフが疲弊している
- 人間関係が悪い
といったケースも数多く存在しているのが実態です。
つまり、法人理念だけでは現場の働きやすさは判断できないのです。
1-3.施設の雰囲気は「管理者」で決まる
多くの人が見落としがちですが、施設の雰囲気はほぼ確実に管理者(現場のトップ)の影響を受けます。
管理者が
- スタッフを大切にする人
- 現場を理解している人
であれば、職場環境は自然と良くなります。
逆に、管理者の考え方次第では、どんな施設でも働きにくい職場になってしまいます。
複数の事業所を持っている法人で、「A施設は働きやすいのに、B施設では働きにくい」なんてことを経験したり耳にしたりしたこともありませんか?
こういった状況があるにも関わらず、管理者(現場のリーダー)を知らないまま転職を決める方がものすごく多いのです!
2.【結論】介護施設の良し悪しは「管理者」(現場のトップ)で決まる
改めて結論ですが、介護転職で施設を選ぶとき、設備や法人規模よりも大切なのが管理者の存在です。管理者(現場のトップ)がどんな人かを知ることが何よりも大事なのです!
その理由をみたあとに見分け方を解説していきたいと思います。
2-1.どんな施設でも管理者次第で職場環境は変わる
先ほども触れたように、同じ法人でも施設によって働きやすさが違うことがあります。
その大きな理由は、間違いないと言っていいほど管理者(リーダー)の違いです。
管理者が変わると
- 職場の雰囲気
- スタッフの定着率
- 利用者対応
まで大きく変わることがあります。
それほど、管理者の影響は大きいのです
2-2.良い管理者(リーダー)がいる施設の特徴
良い管理者(リーダー)がいるか見抜くポイントはのちほど紹介しますが、まずは施設の特徴をおさえておきましょう。
良い管理者がいる施設には、いくつかの共通点があります。
例えば
- スタッフ同士の雰囲気が良い
- 現場が落ち着いている
- 現場の雰囲気や職員の表情が明るい
- 面接時など来客者に職員から挨拶をしてくれる
などです。
これは、管理者が現場を大切にしている証拠でもあります。
2-3.管理者に問題がある施設の特徴
一方で、管理者に問題がある施設では
- スタッフの離職が多い
- 職場の雰囲気が悪い
- 不満が多い
- 来客者に挨拶をしない職員が多い
といった状況になりやすいです。
つまり、施設の特徴は管理者の方針や考え方に大きく左右され、それが現場の雰囲気に現れるということです。
3.なぜ管理者が現場に影響を及ぼすのか(経験20年の視点)
ここでは、なぜ管理者がそれほど現場に大きな影響を与えるのかを見ていきましょう。
3-1.管理者は現場の文化を作る存在
管理者は単なる責任者ではありません。これは現場経験がある方はわかるのではないでしょうか?
- スタッフへの接し方
- 利用者への姿勢
- 問題への対応
こうした行動を通して、管理者は職場の文化を作る存在です。
管理者が現場を大切にする人であれば、入居者は過ごしやすい環境になりやすく、スタッフ同士も自然と協力し合うようになります。
3-2.離職率は管理者で大きく変わる
介護業界では離職率の高さがよく問題になります。
しかし実際には、法人ごとではなく施設ごとに離職率は大きく違います。
その差を生む大きな要因が管理者なのです。
スタッフを尊重する管理者の施設では、人が定着しやすくなる傾向にあります。
実際に私の勤務する法人でも離職率が30%の施設もあれば10%以下の施設もあります。
3-3.スタッフの働きやすさは管理者の考え方で決まる
例えば
- シフトの作り方
- 相談のしやすさ
- 現場への理解
- 緊急時を含めた報連相の仕組み
などはすべて管理者の判断に影響されます。
つまり、管理者の考え方がそのまま職場環境になると言っても過言ではありません。
4.【実践】面接・見学で「良い管理者」を見抜く7つのポイント
では、転職活動の中で管理者をどう見極めればよいのでしょうか。
面接や見学で確認できるポイントを紹介します。
4-1.面接もしくは施設見学時に管理者(現場のトップ)の同席を求める
法人によっては、面接が採用担当者のみで実施されるケースがあります。
コロナで加速した面接のオンライン化で、この傾向はさらに強まっていますが、採用担当者はどの法人でも印象が良い方が当然です。
ご自身が興味がある、働いてみたいと思っている施設ほど管理者と直接会う機会を作っていただいてください。
「そうは言ってもどうしたら管理者に同席してもらえるの?」
と思った方はこの後の「できるだけ転職を失敗しないための方法」までぜひ読んでみてください。
4-2.スタッフの雰囲気を見る
施設見学をしたときに、まず見てほしいのがスタッフの表情や雰囲気です。
例えば
- 挨拶が自然にある
- 表情が明るい
- スタッフ同士の会話がある
こうした施設は、職場環境が比較的良い傾向にあります。
当たり前のように感じる方もいるでしょうが、面接や見学で緊張して、現場の状況を見ていない応募者が多いのも事実です。
しっかりと施設内の雰囲気も確認しましょう!
4-3.管理者の話し方を見る
面接で管理者が話す内容も重要です。
- スタッフを大切にしているか
質問としては「スタッフの方たちとはどのような場面でコミュニケーションをとることが多いですか?」「スタッフの方から多くの意見があがってくるとは思うのですが、その意見に対してはどのように対応されていますか?」など。 - 現場の話をしているか
施設全体の話や、方向性の話ではなく、現場の具体的な状況を話してくれるかがポイントです。
などを確認してみてください。
スタッフへの敬意が感じられる管理者は、良い職場を作っている可能性が高いです。
敬意が感じられるかどうかは、皆さんがどう感じるかを大切にしていただいたら大丈夫だと思います。
4-4.管理者が現場を理解しているか
管理者が現場を理解しているかも重要です。
「現場を理解する」とは必ずしも現場に入っているかどうかではありません。管理者は事務的な仕事も多いので、現場にはほとんど入っていない管理者もいます。
しかし、良い管理者ほど現場に入っていなくても現場を理解するための取り組みをしています。
ストレートに「現場把握のためにどのように取り組まれていますか?」と聞けばその答えがすべてです。
現場を知らない管理者の場合、無理な指示や理想論だけになってしまうことがあります。
逆に、現場を理解している管理者は、スタッフの負担を考えた判断をすることが多いので、スタッフとのコミュニケーションの場面を話してくれる傾向にあります。
4-5.スタッフが管理者をどう呼んでいるか
これは意外と大事なポイントです。
例えば
- 管理者とスタッフの距離感
- 呼び方や雰囲気
を見ると、職場の関係性がわかることがあります。
フランクだからいいとか、距離が近いからいいというわけでもありませんが、少なくとも遠慮がちに管理者と話しているようであれば要注意です。
4-6.質問への答え方を見る
面接ではぜひ質問をしてみましょう。
例えば
- 離職率
※離職率がしっくりこない場合は、単純にここ半年の離職人数を聞いてみましょう。 - 職場の課題
※採用担当者のみの面接だとこの質問は意味をなさないので、現場レベルの方の面接時に有効です。 - スタッフの定着状況
※介護の業界は転職スピードが速いので、1年以上勤務している人がどれぐらいいるかを目安 にしてください。
などです。1年以上の勤務なんて当たり前では?と思った方。厳しい施設では、びっくりするぐらい1年で人が入れ替わります。
こうした質問に対して、誠実に答えてくれる管理者は信頼できる可能性があります。
4-7.管理者の勤続年数を聞く
ここまで読んで「結局、入職時の管理者が良くても変わったら意味がない」と思われた方もいるかと思います。
だからこそ、スタッフだけじゃなく、管理者の定着率を聞くためにも今の管理者、少なくとも前任の管理者ぐらいまでは確認するといいです。
一番難しいのは、いい管理者だと思えたけど、管理者に就任して間もないパターンです。
この場合は、どのような経緯で管理者になられたのか、今後どのような方針で施設をマネジメントしていきたいと考えているか聞いてみるといいでしょう。
5.介護転職でよくある失敗パターン
最後に、介護転職でよくある失敗例もご紹介しておきます。
5-1.給料だけで決める
給料が高くても
- 人間関係が悪い
- 業務量が多い
と長く続けるのは難しくなります。
もちろん働く上で給料は大事ですし、入り口が給与であることは全然問題ないと思います。
ただ、「給与が高いから行こう!」ではなく、ご自身の求める給与額をあらかじめ定めておいて、その水準に達している事業所の中から選ぶと、職場選びの失敗が減るかと思います。
5-2.大手だから安心と思う
文鳥中でもお伝えした通り、大手法人でも施設によって環境は大きく違います。
大切なのは法人ではなく、その施設の管理者です。
5-3.見学をしない
見学をせずに転職すると、職場の雰囲気がわからないまま働くことになります。
可能であれば、必ず見学をしてから判断することをおすすめします。
双方の都合もあるでしょうが、できるだけ管理者(現場のリーダー)に見学の説明を受けてください。
まとめ
介護転職で失敗したくないなら「管理者」を見ましょう。
※ただし、給与などの条件面は納得していることが前提です。
介護転職で施設を選ぶとき、多くの人が
- 給料
- 法人規模
- 施設設備
- 緊急時の体制
などを重視します。
しかし実際に働きやすさを左右するのは、現場の管理者です。
どんなに設備が整った施設でも、管理者によって職場環境は大きく変わります。
逆に、良い管理者がいる施設では、スタッフ同士が協力しながら働きやすい環境が作られていることが多いです。
介護転職で失敗しないためには、ぜひ「管理者を見る」という視点を持って施設選びをしてみてください。
長文となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
就職・転職に限らず介護に関する相談などあれば、コメントしていただけましたら全員に返信させていただきます。

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